APS-3トリガーカスタムVer.2 ステンレス・鉄製シア対応

蔵前コンプリートモデルをカスタムしていただきました。 1stステージと2ndステージに極端な差があり軽すぎるトリガープルは適度な重さと差になり、ステンレスのシアーとストライカーの組み合わせで出るシアーが切れる直前で硬く感じる感触が緩和されて、トリガーがかなり引きやすくなりました。僅かな感触の違いではあるのですが、クリティカルな場面でのこの違いは少なくとも私にとってはかなり大きいものでした。文字でお伝えできることは限られているのでもどかしいですが、かなりおすすめです。

ORモデルに蔵前工房舎様のステンレスシアーを組み込んだ状態でカスタムを依頼しました。戻ってきたものを，シアーの噛み合い量を「これ」と思える状態に調整後，そこから変えることなく３～４か月使用しました。商品ページの謳い文句の通り，トリガーの動き出しはより滑らかに，1stステージと2ndステージの重さの差はより小さく感じられます。また，外部からのシアの噛み合い量の調整も，十分な調整幅を持って行えます。調整箇所が増えることはその分悩みの種が増えることでもありますが，調整初期段階において，ああでもないこうでもないといろいろ試したり，その結果がターゲットに現れたりという楽しみが悩み以上に増えました。私の場合は本カスタムによってAPS-3がより自分にマッチする銃に近づいたと感じるので，非常に満足感の大きな買い物になりました。ただ，ほかのAPSシューターに触ってもらったところ，「1stと2ndの差が小さすぎるとプレートが撃ちにくくないか（※バネの交換により差をつけることも可能）」といった声や「引ききりでシアが斜めに落ちる感じがする（※構造的にもっともらしくも思えるが私はそう感じない）」といった感想を持つ方もいらっしゃいました。このあたりは好みや感性にもよると思いますので，ぜひご自分で試してみてください。

商品説明

APS-3トリガーカスタム Ver.2 ステンレス・鉄製シア対応

シアがステンレス・鉄で作られているLEモデルや社外カスタム品のトリガープルを、実銃の競技専用銃に匹敵する高品質なものに改造します。

★まず最初にこれだけは分かってほしいこと★
LE2015/2017は、箱出しノーマルの状態でもかなり高品質なトリガープルを有していますので（個体差はありますが）、カスタムを行っても体感的にはそれほど大きな変化にはならない可能性があります。このカスタムの最大の利点は、トリガーのキレ（2ndステージでのストローク量）を銃を分解せずに簡単に自分で調整できるようになるという点です。

対応製品：
APS-3 LE2015
APS-3 LE2017
蔵前工房シア組み込みモデル（※組み込み前の状態でもOK）

APS-3のトリガープルはもともと、ファースト・ステージが少し軽すぎる傾向がありました。ファースト・ステージとセカンド・ステージの差が大きいトリガーは扱いづらいものです。「あきゅらぼトリガーカスタム」をすることでセカンド・ステージが軽くなり若干は改善されますが、それでもまだ軽すぎると感じます。

そこでトリガーにスプリングを追加してファースト・ステージを重くすると、今度はトリガー軸にかかる負荷が大きくなったことによる摩擦が気になりだします。トリガーを止めた状態から動き出す時、瞬間的に大きな力が必要になるのです（静摩擦係数が動摩擦係数よりも大きいため）。セカンド・ステージでトリガーを止めて照準して、今撃つというその瞬間にトリガーが引きづらくなるというのは、それなりに大きな問題です。

動き出す瞬間の摩擦を減らす究極の方法の一つがボールベアリングを使った軸受に交換することです。

ハウジングに開いた穴に差し込んであるだけだったトリガー軸を、ベアリング軸受けに換装することでスムーズなトリガーの動きを実現しました。
　

ノーマルのトリガースプリングに、適当な長さに切断した太めのスプリングを重ねてあります。長短の2種類を交換して1stステージの重さを調整できます。

ノーマルおよびVer.1トリガーカスタムとの違いをグラフにしました。トリガープルそのものはVer.1よりも重くなりますが、ファースト・ステージとセカンド・ステージが近い比率になるので「すごく軽くなった」と感じるトリガーになっています。※このページはLE2017などのステンレス/鉄製シアを使用するモデルのカスタム受注ページです。亜鉛合金製シアを使用する通常モデルは別ページを御覧ください。
　

Ver.1カスタムと同じように、シアA/Bの噛み合い量を外部から簡単に微調整できます。

特徴その1：トリガープル（トリガーを引くのに必要な力の大きさ）が大幅に軽くなります。
特徴その2：シアが切れ始めてから弾が発射されるまでのトリガーの移動量を極限まで短くできます（キレがよくなります）。
特徴その3：シアの噛み合い量を外部から調整できます。 APS-3が全般的に品不足気味ということもあり、カスタム済のAPS-3の販売ではなく、持ち込みカスタムのみの受付とします。
特徴その4：ファースト・ステージはノーマルより重く、セカンド・ステージは軽くなるので、「撃つ瞬間にトリガーに加える力」が大幅に減り、安定した射撃ができます。
特徴その5：静止していたトリガーを動かす瞬間に生じる強い抵抗力がなくなり、毎回同じ力で撃発できるようになります。